*ビターチョコレート*
「そうそう・・・変な男と言えば〜!隣の奴がほんと最悪な奴なの!モテるからって調子乗っちゃって!」
拳を握り、奴を思い出す
そんなあたしの様子を見てお兄ちゃんは冷静に話し出した
「ふ〜ん。そんなにかっこいいん?」
お兄ちゃんの質問にあたしは小野崎の顔を思い浮かべ、溜息をついた
「そう。かっこいいの!でも性格がね・・・。普通顔がいいだけであんなにモテるわけ?・・・あ、お兄ちゃんもそうか!」
そうだそうだ!お兄ちゃんもモテるんだ!
男の本音を聞いとこうじゃない!
「ったく、誰が顔だけいいって?失礼な奴」
そんなふうにあたしを睨むお兄ちゃん
そんなお兄ちゃんの手をギュッと握る
「おぃ、なにす!「お兄ちゃん?!男はさ、好きでもない女とやれるわけ?やれれば誰でもいいの?」
真剣に聞くあたしの顔を見るお兄ちゃんの顔は真っ赤
「あらやだ、柚子葉ったら」ママはそんなことを言い、洗い物をしている