*ビターチョコレート*
「お前、友達いねえの?かわいそうなやつ」
嫌な気配がしたと思ったらやっぱり小野崎
「べ、別にあんたには関係ないでしょ?」
一番気にしていたことを突っ込まれ、上手く言い返せないあたし
そんなあたしに気づいたのか小野崎は鼻で笑う
「ふっ。誰かこいつと友達になってやってくんね?可愛そうで見てらんねえ」
そう周りに群がる女に嫌みったらしく発言する小野崎
「え〜、奏くんがそういうならいいよ〜」
と、何故か上目線の女たち
その言葉にプチンッとあたしの中で何かが切れた
ガタンッ!と席から勢いよく立ち上がり小野崎を睨む
「はぁ〜?余計なお世話なんですけど!ほっといてよね!
つうか、昨日あたしの非常食あげたのに全然感謝してないみたいね?」