*ビターチョコレート*


・・・・




二人の間に妙な空気が流れた




あいつの目は点で
頭の上にはてなが浮かぶ
ぽか〜んと開いた口




何なんだ
この状況なのにこの軽い空気は・・




「俺のことカッコイイって思うんだろ?キスでもしてやろうか?別にそれ以上でもいいけど?」





そうあいつの口元にゆっくりと近づくと




あいつはスイッチが入ったように俺を勢いよく払い避けた




「ちょいちょいちょい!何してくれようとしてるわけ?」




そう俺から3メートルくらい離れて身構えている






「あ?俺がやってやってもいいつってんの!」





俺も立ち上がり、あいつの方へ体を向けて制服のシワを伸ばす




「でたでた、チャラ男発言!!ばかばかしい!!

あたしをあんたの回りの女の子と一緒にしないで!!」





そう真剣な目になるあいつ




俺は目をそらし手をポケットに突っ込んだ




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