*ビターチョコレート*
「奏が恋愛ドラマなんて見てるなんて珍しいじゃん!!」
そうリビングに入ってきた兄貴
「別に、ついてただけだよ。くだらねえ。」
そう言ってテレビのリモコンを取り、チャンネルを変えた
「学校で好きな子でもできた??」
「できるわけねえだろ。」
「相変わらず遊んでるのか??奏ももっと女の子に優しくすればもっとモテるのに」
笑いながら食卓の椅子に腰かける兄貴
「別にモテたくもねえな。つうか、兄貴も俺と変わんねえだろ??」
「一緒にしてほしくないな。俺は女の子みんなに優しいし奏みたいに使い捨てなんかにしない。」
「って、言ってもみんなに本気にならないくせに。そっちの方が立ち悪いだろ。変に期待させて」
「ま、来る者拒まず去る者追わず主義だからね。今日も一人仲間入りしたよ。」
携帯をいじりながら笑う兄貴
よくそんなまめに色んな女にまめに連絡できるよな
「バカな女。こんなやつに引っ掛かって。」
ほんと心から思う
ほんと女はバカだ
少し優しくしただけで信じ込んではまってしまうんだから
「でもこの子は結構かわいい子だったよ?もう僕のお気に入りの一人だ」
そのバカ女の顔が見てみたい