*ビターチョコレート*
「返してほしかったら俺にキスでもしろよ。そしたら返してやるよ」






自分でもなぜそんな言葉を言ったか分からない





ただ先輩っつうやつでいっぱいのこいつの頭の中に俺の存在も入れてほしかった





あいつは少し顔を赤らめ俺から目を反らす
そして俺のわきの下をくぐり、唇を尖がらせて俺を見る




「何すんのよ、もう、ちょっと油断するとこうなんだから!!壁ドンなんて100年早いのよ!!」





俺の手から携帯を取り返し、席に戻った






大和の奴、、、
全然きかねえじゃんか!!




でも、一瞬見せた顔を赤らめたあの顔
頭に焼き付いて忘れられねえ







俺も席に戻り、おとなしく仕事をすすめた



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