*ビターチョコレート*
街を歩きながら周りを見渡す
手と手がたまにぶつかるくらいの近い距離
ぶつかって先輩の体温を感じるだけでもドキドキする
周りから見たらどう見えるかな?
カップルにみえるかな?
そう浮かれながら先輩について行く
しばらく歩いた後、ついたのはおしゃれなカフェ
入ると可愛いケーキがならんでいた
私はガラス越しにケーキに釘付け
「うわあ〜〜‼可愛い‼どれも美味しそうですね?」
そう先輩を見上げると先輩も嬉しそうに笑う
「好きなやつ選びな?柚子葉ちゃん甘いもの好きでしょ?」
私は思いきり首を縦にふった
私はイチゴがたくさん乗ったタルトを選び、先輩はチョコレートケーキをえらぶ
「先輩も甘いもの好きなんですね?」
「大好きだよ。僕甘党なんだよ。チョコレートのなかでもあまーいミルクチョコレートが好きだよ」
「私もです!」
先輩との共通点ができるたびにすごく嬉しくて、私って単純
私はアイスティーをストローで飲みながら先輩を見た
先輩は私の目をじっと見つめて優しく微笑む