私がヒールをぬいだ時
同級生
家につくと、マツがお出迎えしてくれた


『ただいま、マツ。お土産買ってきたけどマツには無理や』と私は頭を撫でた


『ひかるちゃんお帰り、晩御飯は?』


『まだや〜お腹空いたわ。これお土産。大阪名物豚まんや』


『おおきに、おおきに。お父ちゃん喜ぶわ。今な丸ちゃんらとすき焼きしててん』


『ええな!ほな私も』


私は小鉢と玉子をもって居間に行った


『姉ちゃんおかえり、なんやカッコイイワンピースやな』


『お姉さん、この前は丸ちゃんにプレゼントありがとう』


『姉ちゃんありがとう。美子ちゃんの見立てやろ?』


『せや。美子に任せたら間違いないし』


私は玉子を崩して、お肉をすくって入れた


『で姉ちゃん、今日はどんな仕事で大阪いったん?』


『今後の仕事の事と、映画の話し。製作発表は私も出なあかんらしいわ』


『そらそうや…原作者やのに行かんわけにはいかんやろ』


『いろいろめんどくさい打ち合わせあるんよ…9月の終わりくらいに、しばらく東京や。でも祭までには帰ってくるし』


『大丈夫なん?祭とるなんて姉ちゃんらしいよ』


『せっかく帰ってきたんやもん…祭は行かないと』

『姉ちゃん、康子ちゃん、8月1日からくるそうやから頼んどくわ』


『結構やる仕事あるから徹夜かも…それだけ覚悟してもらわんとな』


『ちゃんと言うとくよ』


『今日は担当さんに結構しぼられたわ〜可愛い顔してな〜キツイねん。泣きそうになったわ』


『いくつぐらいよ』


『27やて。しっかりしとるわ。これからは月一で原稿見させてもらいます…ってね。うちにくるみたいやで、月一』


『へええ…どんな顔か楽しみやわ。店連れてきてや』


『了解。ボロボロに酔わしたろか』と私は笑った

その日はシャワーだけ浴びて早々とベットに入った
< 21 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop