私がヒールをぬいだ時
二階にあがり、また荷物の整理をした


前からある押し入れを少し整理して、冬物の衣類の箱を入れて置いた


光の配線工事が終わったらしいので、私はパソコンを設定した。こういうのだけはなんとなく私は得意だ


メカやパソコンに強い女って嫌われる事もよくわかった。逃げたあの人はそれも言ってたから


ため息をつきながら、ネットにつなぐ…すぐにいつものサイトに繋がった

少しニュースを読んで、段ボールを折り畳んで紐でくくった


それをなん往復かして二階は片付いた


『ひかるちゃん、何か食べるん?』


『素麺でも食べようかな…ある?』


『年中あるで』


お母ちゃんはすぐに作ってくれた。やっぱり薬味は九条ネギだ!疲れた身体に素麺はす〜っと通っていく


お昼に残った天ぷらとご飯。炭水化物に炭水化物は関西人の特権である!

『明日雨やろか?お母ちゃん言うみたいに美容室で髪バッサリ切ってくるわ』


『丸ちゃん行ってる美容室いったら?なかなか評判ええみたいやで』


『ほな明日、マツの散歩連れにきたとき聞くわ。遠かったらタクシーでいくし…』


『行きは丸ちゃんに乗せてってもろたらええやん』


『そやな、頼んでみる』


お風呂をあがって、お父ちゃんとまたビールを飲んだ


『お父ちゃん、会館あと何年やねん』


『あと二年や。あとは畑でもしよかなとおもてる』


『畑なんて持ってるんかいな』と私は笑った


『借りるんや、きょうびレンタルの時代やで』


『そらええな。私も手伝ったるわ』


お父ちゃんは嬉しそうにビールを飲み干した
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