〜雄獅の過去and未来〜
カフェの横の路地でうずくまって泣いている子が居る。
おそらくあきだ。
あきの服は乱れていた。
俺は悟った。
“レイプされたんだ”…と。
俺はあきを抱き抱えるように包み込むと
『落ち着け。大丈夫か?もう平気だからな?』
と優しく撫でながら囁きかける。
あきは急に
『いやっ…いやっ…触らないで…もう…だめ。むりっ。やめてっ!!!!』
その時の記憶がフラッシュバックしたんだろう。
俺はただひたすら静かにあきを撫でながら『大丈夫。大丈夫だからな?』と呼び掛け続けた。
するとあきは少しずつ落ち着きを取り戻していった。