〜雄獅の過去and未来〜
落ち着いてきたあきに
『立てるか?』
と、問い掛ける。
あきはかすかに頷くと俺を支えに立ち上がった。
『俺の部屋で良いか?』
あきがうなずく。
歩きだそうと一歩踏み出すとあきがカクッと崩れる。
『おい、大丈夫か?』
『ごめんなさい…。』
『あき、乗れッ!!』
俺はあきをおんぶしようとするがあきは照れて乗ろうとしない。
俺が軽く無理矢理乗せると軽い事に驚いた。
すると『ゆうくん、不倫〜?』と冷やかす声が聞こえる。
あぁ、零だな。
『ちげーよ。あ…由貴奈へのメール忘れてた。』
半分放置だし。
『ん?あ、そういやゆきなちゃんさぁ、男と煙草吸いながら下品な雰囲気でゲラゲラ笑ってたわ…。
お前、知ってるか?』
俺は首を横に振る。