〜雄獅の過去and未来〜
『あき、目をつむって耳ふさいでそこにいろ!!』
亜貴奈は静かにうなずくと横に座り込んだ。
…あきとは反対側を見ると零が久々にブチギレていた。
こうなった零は手がつけれない。
『ケータイ貸して!』
すげぇ笑顔なんだけど目だけ笑ってない。
『え〜、零君は関係ないし〜?』
プツン
由貴奈の言葉に零の理性が完全にキレた。
ヤバい…離れるか。
『あき、立て!少し離れるぞ!!』
零は完全にキレてココまでになると…俺にまで殴りかかったりしてきやがる。
俺にも止めるのは一苦労だし、怪我は覚悟しなければならない。
そんなのはごめんだ。
だから、少し落ち着くまで高嶺の見物と行きましょうか☆
『ゆきちゃぁーん?ケータイ貸してよ〜♪』
『え〜、零君ごときに貸すものじゃないし〜?』
『貸せ。』
『やぁーょん☆』
『そうか…』
その言葉と共にカチンと言う音がした。
うんうん、カチン…カチン?まさか…!!
零を見ると予想的中の図。