〜雄獅の過去and未来〜


『あき、目をつむって耳ふさいでそこにいろ!!』


亜貴奈は静かにうなずくと横に座り込んだ。


…あきとは反対側を見ると零が久々にブチギレていた。


こうなった零は手がつけれない。

『ケータイ貸して!』


すげぇ笑顔なんだけど目だけ笑ってない。


『え〜、零君は関係ないし〜?』


プツン


由貴奈の言葉に零の理性が完全にキレた。


ヤバい…離れるか。


『あき、立て!少し離れるぞ!!』


零は完全にキレてココまでになると…俺にまで殴りかかったりしてきやがる。


俺にも止めるのは一苦労だし、怪我は覚悟しなければならない。


そんなのはごめんだ。


だから、少し落ち着くまで高嶺の見物と行きましょうか☆


『ゆきちゃぁーん?ケータイ貸してよ〜♪』


『え〜、零君ごときに貸すものじゃないし〜?』


『貸せ。』


『やぁーょん☆』


『そうか…』

その言葉と共にカチンと言う音がした。


うんうん、カチン…カチン?まさか…!!


零を見ると予想的中の図。


< 35 / 39 >

この作品をシェア

pagetop