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2人目:かくれんぼ





「みんな、どこ」





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夜空が修行を初めてから3日が経とうとしていたある日、ミカミは神妙な顔つきで机の上にある資料とにらめっこをしていた。

それに気付いた夜空は、ちょこんと彼の隣のイスに座り込み、

「どうしたんですか、ミカミさん」

と、にらめっこの相手の資料を覗き込んだ。が、返事はない。

どうやら紙の束は手紙らしい。ミカミは視線を手紙から離さずに、独り言のように応える。

「……おかしいなあ。いくらなんでも早すぎるだろう。まだ1日しか日が空いていないのに……」

ブツブツと呟くミカミは、理解不能、小学生がいきなり√の問題を出されたような表情をしている。
――我ながらうまい例えかもしれない。

夜空はそんな事を考えながら、じっとミカミの顔を見つめてみた。それから、クスリと小さな笑いをこぼすと、ミカミはちらりとそちらに視線を送り

「なんだい? 夜空くん」

と、不思議そうな表示を浮かべて首をかしげた。

「いえ、師匠のそんな表情、見たことがなかったので」

「私は君の師匠じゃないんだがね」

「だって、そっくりなんですもん。しょうがないじゃないですか」

――それより――と夜空は話題を切って、その手紙の端を一枚目をひょいっとつまんで自分の顔の前へ持っていった。

「あっ」

「これって次の指令でしょう?」

「なんでわかったんだ」

「ミカミさんの態度を見ていれば誰にだってわかりますよ。さ、読んで下さい。この文字は僕には読めませんから」

「流石探偵」と緋色から紙を受け取って、ミカミはその文書を読み上げた。



――かくれんぼの少女


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