澁澤雑文店-澁澤わるつ短編集-
地雷の彼女
彼の中には地雷が埋まっていて、どうかするとドンと爆発してしまう。
爆発したが最後、謝ろうが何をしようが聞く耳をもたず、機嫌が直るのを待つばかり。
機嫌が直ってしまえば、自分が怒ったことなどけろりと忘れて
「なんでメールくれないの?」
なんてしれっと言う。
困った人だ。
困るけれど、それが私の好きな人だ。
彼が海外出張に出る前日、また地雷を踏んだ。
多分、死ぬ程忙しい彼に『同じ事を二度聞いた』のが地雷原らしい。
メールに「お前みたいなしつこいのとつきあったのが間違いだ!」の言葉を残したまま、出張に行ってしまった。
どうせまたすぐ機嫌は直るだろうけど、このまま機嫌が直らなかったら……と不安にもなった。
爆発したが最後、謝ろうが何をしようが聞く耳をもたず、機嫌が直るのを待つばかり。
機嫌が直ってしまえば、自分が怒ったことなどけろりと忘れて
「なんでメールくれないの?」
なんてしれっと言う。
困った人だ。
困るけれど、それが私の好きな人だ。
彼が海外出張に出る前日、また地雷を踏んだ。
多分、死ぬ程忙しい彼に『同じ事を二度聞いた』のが地雷原らしい。
メールに「お前みたいなしつこいのとつきあったのが間違いだ!」の言葉を残したまま、出張に行ってしまった。
どうせまたすぐ機嫌は直るだろうけど、このまま機嫌が直らなかったら……と不安にもなった。