澁澤雑文店-澁澤わるつ短編集-
日常と非日常を区切る、黄色い仕切りは、やがてとかれ
来週にはここを歩く誰もが、忘れているだろう。
彼が身体をあずけた自転車は、ゴミとして廃棄され、
この地のどこかでは、誰かがいつも
自分で為したため、
誰かに為されたため、
天命のため、
その命を終える。
来週、わたしは。
わたしは、何をしているのだろう?
【END】
来週にはここを歩く誰もが、忘れているだろう。
彼が身体をあずけた自転車は、ゴミとして廃棄され、
この地のどこかでは、誰かがいつも
自分で為したため、
誰かに為されたため、
天命のため、
その命を終える。
来週、わたしは。
わたしは、何をしているのだろう?
【END】