野球部彼氏



「貴方には関係ない」


坂場はにんまり笑い、コップを入った、水を岡田にかけた。


ピシャッ!――――


髪の毛は濡れ、制服も肌に張り付く。


「何すんですか?」
「何強がってんの?何意気がってんの?………本当不器用………泣け」
「嫌です………いや、です」


岡田の目は雫が溜まる。
だが、濡れているせいか、泣いているのかは分からない。


それが、坂場の優しさと岡田は気付いた



「はは……はっ………」



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