野球部彼氏




考えたくもなかった。



岡田が宮永百合と抱き合いながら、唇を重ね、愛しい顔をするの?


一緒に笑い合うの?



そんな事は考えられなかった。
岡田が出来るなんて、想像も………何もかも………思い付かなかった。


岡田……岡田………



「ばぁか………馬鹿……」


いや、違う………



「馬鹿は私か………」



私は頭を抱えて泣いた。
あまりにも、惨めすぎた。


そんな自分に腹が立った。



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