SPICE!
また俺は同じ女を抱く。
あっちが求めてるんだから
答えるのが優しさでしょ??
「っ・・・蓮・・・」
苦しそうに俺の名前を呼ぶ彼女。
あっちが俺の名前を呼べば
俺も呼ぶ。
「魅花・・・」
「・・・蓮っ・・・」
何が言いたいだ、
この女。
そう思いながらも俺は
彼女を、魅花を抱く。
寂しさを埋めてくれればそれでいいから。
「愛してる・・・」
「俺も」
愛してるなんて誰にでも、
何度でも言える。
そんな簡単な言葉なんて
俺はいらない。
「ほんとに??」
「当たり前。」
なんて嘘。
愛なんてあるわけない、
遊びなんだから。
恋のゲームで遊んでるだけなんだから――――