【短編集】フルーツ★バスケット
檻から救出!
家に着いた頃、蓋の注意書きに気付いた二人であった。
頑丈に閉じ込めてあるスイカの檻に、ネジは見当たらない。
かといって、蹴り壊したりしてしまったて何かが起きては大変。
「これ、どうやって開ける?」
「知らないわよ。
祐希くんがどうしても、って言うから買ったのよ。
自分で考えてよね!!」
「俺だけのせい?
涼香が安値に負けたくせに」
「分かったわよ。
手伝えばいいんでしょ」
トンカン、トンカン
蓋を少しでも隙間が出来るように下から軽く叩いてみるも、ビクともしない。
それでも、肩を並べて作業を続ける祐希と涼香。
なんだかんだ言っても、やはり二人は仲が良さそうだ。