【短編集】フルーツ★バスケット
カーテンを開けると燦々と太陽の光が射し込み、空は心の鏡のように清んだ青色をしている。
今日は良いことがありそうな予感がする。
大きく伸びをして、朝の身支度に取りかかった。
「行ってきまぁす」
「早いわね、今日は日曜日よ?」
「うん、知ってるぅ」
お母さんの声を背に、元気に家を飛び出した。
もう一度、今度は目を見て話そう。
もう一粒のいちご味の飴を口いっぱいに広げ、弾む心に踵をならした。
今日も素敵な魔法、かかるかな?