君が好きだから。
運命というモノ
      第1章  運命というモノ


「こ~うちゃ~ん!!早く起きないと遅刻するぞー!!」

窓の外から近所迷惑ないつもの声が聞こえる。

ちょっと腹立ったから、勢いよく窓を開けて、

「うるっせー!もう5分前に起きてんだよっ!」

って歯ブラシを加えながら、大声で叫んでやった。

「なによー!たった5分前じゃーんっ!!」

何だよ。今日はいつもより早く起きたつもりだけど?

玄関ではドアが開いて、

「もう、いつもウチのバカ息子が~ゴメンね?」

と、母ちゃんが謝ってる。

もうコレもいつものこと。

多分一生直らない、俺の寝坊。

「いえいえ~、いつもの事ですから~」

アイツ…………絶対Sだな……。

でも嫌いではない。ってか、むしろ…………好き……かも?

永山 幸喜 (14)

人生初の初恋の相手は、隣の家のS系な女子。

市野瀬 莉緒 (13) …………です。
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