年下くんは雨が好き
「内田、久しぶりー!!」
「おぉー原じゃん!!」
早織は内田くんと
その場で話を始めた。
え?え?
早織、内田くんと知り合い?
「…早織?」
アタシは早織の服を軽く引っ張った。
「あー、内田!!
アンタが笑顔に癒されたヤツでしょ」
「…うん」
アタシは内田くんをチラッと見た。
「この前、雨は嫌だ、って
ちょっとだけ話したよね!!」
内田くんは笑いながらアタシに言った。
「…はぃ」
「敬語とかいらないよ!!
内田はアタシらとタメだから。
アタシの高校生ん時の友達!!」
「高校生ん時って何だよ!!
過去形かよ、オィ原!!」
「早く席に案内しなさいよね、
好青年ウェイターさん♪」
早織はアタシが言った
好青年ウェイターってのを
内田くん本人に言った。
「…は?好青年ウェイター!?」
ポカンとしてる内田くん。
「ちょ、早織!!」
「あははは!!
いーじゃあん♪」
アタシと早織は
内田くんを置いて
適当に空いた席に着いた。