舞い誇る華

「しつっこい男は嫌われちゃうよ？ 藤歳」


「いい加減にしろよ!!!! テメーが一々いらねえ事すっからだろ?!!」


♪～～♪～～


苛々した様子で言葉を吐き出すと、携帯が鳴り響いた。


「ﾁｯ 誰だよ!! ……ああ いや目の前にいる あ゛あ゛?!祠みてえのがある ああ… あ゛っ？後ろ??」


携帯で話し出した藤歳の言葉を聞いてると、チラッっと自分の後ろを見て祠があったのかと認識した雛菊。
だが、藤歳の後ろに目をやると、携帯を耳にあてている奈月と鈴蘭の姿を捉え、名前を呼ぼうとしたが 　





突然、祠からまばゆい光が４人の周りを囲うようにして輝きだした。













木々達は ざわざわ ざわざわ、歌いだしたかのように揺れている。











〝ごめんなさい…ごめんなさい″

〝わすれ…………う…″

















「雛っ!!」 「藤っ!!」 「鈴っ!!」 「奈月っ!!」















皆 全員の名前を呼び、



















そして 光は４人をゆっくりと包み込んだ―――…。