舞い誇る華
 



「部活で疲れてんのかな
あっ それともあの光のせい?やっぱり倒れた時頭打ったとか」



突然 叫びだしたと思ったらまた ブツブツ言い出す鈴蘭に瑠璃は少し怯え気味で、八手は若干引いていた。



「ふふ、ふふふ…」



そんな 3人を上座から見ていた鈴姫は堪え切れず笑い出す。


それに気付いた3人は一斉に鈴姫の方を見る。



「鈴…姫様?」


「鈴…姫?」



瑠璃と鈴蘭が声をハモらせる。



「申し訳、ありません
貴方達のやり取りが可笑しくて…」



「…やり取り?
もしかして 何か言いました?」



鈴の音のように可愛いらしく笑いながら言う鈴姫に鈴蘭は恥ずかしそうに聞く。



「兄貴ー
さっきから ぶつぶつ 独り言言ってやしたよ
もう 怪しいのなんのって…」



呆れたように鈴蘭に向かって言う八手。
続いて 慌てて瑠璃が尋ねた。



「瑠璃がな、なな何か気に障るような事でも申しましたか?
あっ!
それとも け、怪我でもされたのですか?あの時助けてくれた時に「大丈夫っ!
だと思うけど…」



勢いよく言う瑠璃に鈴蘭は若干後ずさり、瑠璃の言葉を遮るが徐々に声が小さくなった。


 
< 105 / 159 >

この作品をシェア

pagetop