舞い誇る華
「はあ? お前嘗めてるだろ?」
「だーかーらー
お願いしますって!!」
「だーかーらー
嘗めてんだろう!!」
「嘗めてないっ!! 誰も土方さんの事なんて嘗めたくないって!!!
ねっ?だからお願いします!!」
「おいっ!今の違う意味で言ったよなあ?!! ぜってえ こいつ俺の事嘗めてるよ!!」
「お願いしますっ!!!」
「却下っ!!!」
着物の袖を掴まれブンブン左右に振られる土方は苛ついた様子で煙管を吹かす。
「…ケチっ」
「あ゛あ゛?!!」
ボソッと悪態をついた雛菊に土方は不機嫌な態度を露にする。
「ひーなっ
いい加減諦めろって」
「そーそー
今回は俺も反対だぞ」
「だったら 何でダメなのか理由を教えてよっ
皆してあたしにだけ教えてくんないじゃん」
「だーかーらー」
そして、また冒頭へと会話が戻り同じような会話が始まる。
先程から何度もこの光景が繰り返されていた。
「珍しいですね
土方さんの部屋でみんなが集まってるなんて
…何があったんですか?」