舞い誇る華
 
「2人ともっ 落ち着いて」



怒鳴り散らす藤歳と土方を山南は宥めようとする。



「…やっぱり、そうだよなあ」


ぽつり っと呟いた近藤に大人しそうな顔つきの男が尋ねる。


「どうしました? 局長」



その言葉に全員耳を傾ける。


「やはり、隊士でもない者を住まわせるのは他の隊士に示しがつかないと思ってな」



「近藤さん、考え直してく「というわけで、春日君は入隊してもらって 雛菊君には女中になってもらおうかなって」



顎に手をあて考えている近藤の言葉に同意をするかのように土方は口を開くがその言葉を遮り、話しの続きを口にする近藤。


顔を引き攣らせる土方。
もう何も言うまいと諦めた永倉達3人。
苦笑する山南。



「それは 良い考えですね♪ 近藤さん」

「そうだろ~ ちゃんと考えたんだからな」



がはははっ と笑う近藤と笑顔の沖田。





 
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