舞い誇る華
 

奈月は桂の言葉を聞くと躊躇しながらもゆっくり立ち上がった。



「チッ」


舌打ちが聞こえ 服についた砂を払っていた奈月は手を止め隣を見る。

隣にいた晋作は舌打ちをするとすぐ背を向け来た道を戻っていた。



「帰るのか?」


「… 日を改める
稔麿にそう伝えとけ」




桂がそう聞くと素っ気なく答え、姿が見えなくなった。


 
< 44 / 159 >

この作品をシェア

pagetop