舞い誇る華
「つーか!! 何だよっお前のその恰好は!!
つーか!! 何で起きたらすぐに芸人みたいにツッコまなきゃいけないんだよ!
つーか!!ツッコミ処満載すぎるだろうがっ!!!」
一気に噛まずに怒鳴ったせいか息が上がる藤歳。
「おぉー」
噛まずに言った藤歳に感動したのか雛菊は拍手した。
「実はだね ワトソン君
あたしも勝負する事になったのだよ」
ふうー と額に人差し指をおき話す雛菊。
「って 答えになってねえし!!!
誰だよっワトソンって!!!」
藤歳はいっこうに話が進まずいらついて雛菊の胸倉を掴みだす。
そんな2人を見かねて藤堂が間に入る。
「あ、あの、取り敢えず落ち着きましょう? 雛菊さんもふざけてないでちゃん話してください」
「えー… ここからが藤歳で遊ぶのが楽しくなる頃なのに……」
そう言って雛菊は屈託のない笑顔を藤堂に向ける。
そんな笑顔を向けられその横では青筋をたてて今にも飛び掛かろうとしている藤歳がいて藤堂は焦る。
藤歳をこれ以上刺激しない様 藤堂は頭の中で言葉を選んでいたら藤歳が口を開いた。
「……おい 鳥山
お前が 話せ 雛菊が何を言いたいのか知ってんだろう? 雛菊じゃ全然話しにならねえ」
一瞬その場が静かになった。
そして、雛菊は口を開けて笑い出そうとした所を藤堂が素早く雛菊の口を塞いだ。
「雛菊さん
お願いですからこれ以上余計な茶々をいれて春日さんを怒らせるような真似しないでください」