舞い誇る華
 
藤堂は雛菊が藤歳をわざと怒らせないように小さな声で注意をした。



「おいっ何してんだ 鳥山」




鳥山じゃなくて藤堂ですっ!!!2度も言わないでください




そう口にだして言おうとしたがギリギリの所で踏み止まり藤堂は心の中で否定した。



「……実は今さっき左之介とぱっつあんに会いまして「さのすけとぱっつあん…??」


「ああ… 昨日いた 原田と永倉です
体格の良い奴と元気がいい奴です」



「あー  いたな… 確か」



「それで 永倉はあまり春日さん達がここに住むのをよく思ってなかったみたいで… それを知った雛菊さんが永倉に勝負を持ちかけたんです」



藤歳はその言葉を聞いて眉間にシワをよせ、問う。



「…勝負?」



「はい し「そうなのっ!! あたしも藤歳と一緒に勝負する事になったんだよ♪」



藤堂の言葉を遮り、口を開いた雛菊の方を見て藤歳は睨む。



「お前は黙っとけ」



 
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