舞い誇る華
「ぶっ!!」
「おっ わりぃな♪」
「 ゲホッ ケホッ…
何 自然と話しに入ってきてんだよ!!」
熱々のお椀を原田は受けとると上機嫌にまた食べ始める。
永倉はと言うと、雛菊の急な登場に驚き口にしていた味噌汁で噎せていた。
そんな永倉を見てキョトンとした雛菊。
「試験の話ししてたんで どうしたのかなって……
でも あたし入隊試験なんて受けないですよ?」
「「「えっ?」」」
声をハモらせる3人。
「お前 さっき言ってたじゃねえか!!
納得してないならあたしと勝負しろって!! 」
「ええ 言いましたけど…
入隊試験って 剣道みたいな事をするんですよね?
なら あたしには無理ですよー 剣道なんてやったことないし 」
「はあああ?!
じゃあ 嘘つきやがったのか!!てめえっ」
「試験は受けませんけど 勝負は受けますよ?
何事も公平に! ですよね♪」
人差し指を前にだし 雛菊は目の前にいる3人ににっこり笑いかけた。
そんな 雛菊を見て3人顔を見合わせる。
「それとも 勝負するの止めますか?」
「あ゛あ゛?!!」
雛菊の言葉にすぐさま反応した永倉。
「そうなった場合 あたしの不戦勝って事になりますね♪」
「はっ!! 上等じゃねえか
その挑発 受けてたってやる!!」
「それでこそ 新撰組です
男も女も関係ない フェアにいきましょう!!」
「ふえ だか へーだか 知らんが後で吠えづらかくなよ?」
雛菊と永倉の間に火花が散っているのを沖田は心配そうに見ていた。
「似た者同士って奴だな
おっこれもうめえー」
原田はと言うと 一人で呑気にご飯を食べていた。