舞い誇る華
「それは 誤解だよ!ぱっつあん」
「…お前 人の話し聞いてたか?」
惚けたような2人を相手にして流石に疲れてきた様子の永倉。
「そうだ そうだ
雛っ 言ってやれ!!」
「あたしと左乃ちんの間に〝恋情〟なんてないよ!!
あたし達はただ
ちょーー 〝仲良し〟なんですっ!!」
―――えっ あれ…?
そっちに話し飛んじゃうの?
「ってそっちかよっ!!」
話が噛み合ってないことに周りにいた者は心の中で同じ事を思ったが永倉はおもわず言葉でツッコんでしまった。
「よく言った!! 雛
聞いたか?! お前等!! 俺達はそんなやましい関係じゃねえっ 俺達は……
〝同士〟 …つまり 〝仲間〟なのだあ!!」
「〝友達″になるのに 時間は関係ないもんね!!」
腕を組み うんうん っと頭を縦にふる2人。
「なあ 平助
実は俺…この女と 初めて逢ったときから感じてた事があるんだ…」
「 俺もだよ…
多分 同じ事を感じてると思う…」