舞い誇る華
この 女(雛菊さん)は…
間違いなく 総司と〝同類″…
この時、永倉と藤堂が 心を一つにした瞬間だった。
「この 疲労感…
そして 奇想天外な行動…
間違いねえ 総司だっ…! 」
その言葉に隣にいた藤堂は勿論、他の者も激しく頷く。
「ちょっと 新ちゃん達!
人の話し聞いてんの?」
雛菊は話しを聞いていない永倉達にに気付くと眉をひそめ腕を組みながら言う。
「新ちゃんっ?!!!」
突然の聞き慣れない呼び名に永倉は思わず声が裏返った。
「ちょっと 待て
それは 俺のことなのか?」
そう言うと自分を指さし雛菊に問いかける。
今 この場にいる者に 〝新″と言う名前がつくのは永倉一人だけだが 念のため聞き返したのだ。
「うん そうだよ♪
ぱっつあん って呼ぶなって言うから…
だから 新ちゃん♪」
そう言うと笑顔でピースをし永倉に向ける。
永倉はその言葉と笑顔でとうとう キレたのか雛菊が握っていた雑巾を勢いよくふんだくると 握り潰しながら言った。
「雑談はもう終わりだ
とっとと勝負の決着つけようじゃねえか!!!
いいな? 泣いても笑っても一発勝負
負けたらさっさと俺の前から消え失せろよ!」