舞い誇る華
周りの者は緊迫した雰囲気に唾をのみ動かない。
「てめえなんざ 5秒で倒してやる」
「あ゛あ゛?! 意味わかんねえ事言ってんじゃねえ!!! 日本語喋れっ」
2人は向き合い 竹刀をかまえた。
「負けて吠え面かくなよ?」
「言ってろ 目に物を見せてやる」
そう言い終わったと同時に2人は竹刀を振り上げ踏み込もうとしたが、
パーーーン!!!
「……………」
「…………おい 何の真似だ 総司」
目の前で2人の竹刀を受けとめているのは竹刀を持つ嬉しそうな顔の沖田。
そんな沖田を藤歳と土方は上から見下ろす。
「はーい ちょっと待って下さいね
ひーさんと春日さんだと 何だかそっくりすぎて中々勝負つかなさそうなんで 私が相手することにします♪」
「誰がひーさんだ…
訳わかんねえ事言い出しやがって」
藤歳は眉をひそめ、土方は呆れ顔でポツリと呟くと竹刀を下ろした。
周りの者も突然の沖田の言葉に えっ と言う顔になり成り行きを見ている。