舞い誇る華
シーン と静まりかえった道場。
そんな中 沖田は口を開いた。
「いや~ それほどでも
まさか お褒めの言葉をもらうなん「褒めてねえよっ!!!!!」
照れたように言う沖田の言葉を遮りつい ツッコミをいれてしまった藤歳は、激しい自己嫌悪に陥る。
そんなこったろうと思った っと言うような顔で沖田を見る土方。
隊士達も呆れ顔だ。
「何なんだよっ マジで!!
あ゛あ゛~~~ 調子狂う!!!」
まだ自己嫌悪から立ち直らない藤歳は唸っていた。
そんな唸る藤歳を見て 沖田は
「……自分の考えが正しいのか 実際に〝試して″みるのもいいんじゃないでしょうか」
タッ
パーーーン!!!
「……っ!!!」
唸っていた藤歳目掛けて沖田の竹刀が降りかかる。
「よそ見はしないでください
もう 試合は始まってますよ?」
不意打ちにも関わらず何とか沖田の竹刀を受け止めたが その後も容赦なく打ち続けられる。
パーーーン
「チッ……」
パーーーン
「卑怯だとお思いでしょうが これは入隊試験
私たちのいる世界は生易しい世界じゃないんですよ?
これくらいの 〝不意打ち″
かわせなくて当然と思わないで下さいね
入隊すると言うことは常に〝死〟と隣り合わせで〝生きていかなければならない″と言うこと」
パーーーン
――――こいつ 全然隙がねえ…!!
パーーーン
こ気味良い音がリズムよく鳴り、響いている。