舞い誇る華
「勝負がつかない時は どちらかが死ぬまで剣を交える時もあります
………何時何処で 誰に狙われているか分からない状況で 〝これから試合を始めます 構えてください〟 なんて言葉 誰もかけてくれませんよ」
パーーーン
「…………っ」
パーーーン
―――――軽い身のこなし
その上 一撃一撃が重い……
なのに こいつ本気じゃねえ
「うざってえ……」
パーーーン
嫌そうな顔をして藤歳が言った言葉に 沖田は反応し笑顔になる。
「何て言ったのかは分かりませんが 本当に春日さんは土方さんにソックリですね~♪」
パーーーン
「顔も 背丈も 口調も そして 」
パーーーン!!!!!
ヒュッ
ダアアアンッッ!!!
カラーン カラカラカラ………
沖田の竹刀は藤歳の手首に命中し、竹刀は見事な孤を描いて落下した。
「気性の荒さまでも ね」
にっこり と笑っている沖田だが竹刀の先は真っ直ぐ藤歳の顔を狙っている。