杏里詩集ー1ー
「あの、先輩」



「あー、これ運んどいて」

「あっ、はいっ!!」


慣れない仕事。


慣れないメンバー。



そんな新しい環境の中であたしに話しかけてくれた先輩。


「名前は?なんで生徒会に入ったの?」


あの笑顔忘れはしない。




私はただひたすら怖かった。


私が一番下の学年だから。


怖くて初日はにこりとも笑えなかった。



そんな初日の帰り際。


先輩が「暗いし怖いでしょ?一緒に下駄箱まで行こうか」


そういって私の前を、歩調をゆっくりにして歩いてくれた。



そっと、私は後ろをついて行った。



あの時のドキドキは今までもこれからもずっと続いて行くでしょう。



「ーーちゃん、あのさ。」

「ハイっ!!」

「はは、そんな緊張しないで?メアド教えてもらっていい?」

「あっ、はっ、はいっ」




一番最初に笑顔を見せてくれたのもあなた。

初めて異性でメールをくれたのもあなた。

初めて異性で二人で帰ったのもあなた。



そして、この「だいすき」の気持ちも


はじめてはあなたなんだよ。





☆あとがき☆

「ーー」にはあなたのお名前を入れてお楽しみください(笑)
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