短編集




「かさね、どうだった?」


「…おーい?かさねー?」



『………ぜ』

「「…ぜ?」」



『全力で…サポートしてやる
って…い、言われ…た』



「あらあら」


顔が紅くなっていくのが
わかっていった


あんな先生、嫌いなのに…


見返してやろうと思ったのに…


何でこんなっ………



「あれだよね、かさね

惚れた?」



『そんっな訳ないでしょ!!』




「「えー」」




2人の言う通り

私は先生を好きになっていた



でも所詮は先生と生徒


想うだけ無駄だと自分でも
思ってしまう。






テストが終わって数日後。



「かーさねっ

最近どーよ?」


『……聞かないで…

別にどうともないし』





「そっか
そんなところ悪いけど」



『……ん?』


「今日テスト返ってくるよ」












『保健室行ってきます』


「おいっ!!!!

逃げるとは良い度胸だな?」



『お願いっ見逃してぇ!!』



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