短編集
「おいお前ら何やってんだ
授業始まんぞ」
『…………うげっ』
「うげっとは何だ」
『いえ、何でも』
最悪な事に今日は一時間目から
理科の時間なのです
(ど…どうしよう……)
どうしようもないけどとりあえず
赤点だけは逃れたい…!!
「朝比奈ー取りに来い」
『うぅ……』
何やら先生からの視線が
怖いけどそれを無視して
私は答案を受け取り席に戻った
結果は………
『よ………四十…三点…』
ギリギリで追試回避できた…
これは先生のお陰。
(やっぱり私先生好きだ…)
叶わぬ想いは胸の中
私はこの気持ちを隠し続け
生きていく。
それが両想いだと知らずに
おわり。