短編集
あの日から全くと言っても良いほど雨は降らなくなった。
雨が嫌いな私は嬉しい事なのだが、何故か気分は晴れない
「何なんだろ…」
1人で呟いても答えは出てこない
友達からは「恋か?」と聞かれるけど
初恋もまだな私が恋する訳がない
……って言ってるけどもしかしたら恋かもしれない
ちなみに今はホームルーム中
窓は少しだけ開いていた
窓際の席の私は
ずっと空を見ていた
だんだん雲が太陽を隠していく
光が完全に消えた頃
空は静かに地面を濡らした
……傘持ってきてないよ
雨は更に気分を悪くする
友達は部活動がある為
いつも私1人で帰っている
また弟たちをむかえに行かなきゃいけない
………前にもこんな事あった気がするのは私だけか?