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弱きもの

戦争勃発

「おはようございます!璃昂」

「おはよ」

1-Aの教室。
今日は雰囲気が何だか重い。


「璃昂、沙羅が呼んでるんだけど…」
「沙羅?」

って、誰?

連れてこられたのは、学園の屋上。

フェンスに、頭のてっぺんでおだんごをしている女子がいた。
あれが、沙羅?
初めて見た…

学園にあんな子、いたんだ。


「…璃昂ちゃん?」
「沙羅…ちゃん?」
「良かった。来てくれないかと思った」

沙羅は前の学校でつるんでいた子に似ていた。
ハデめの茶髪で、メイクをして学校に来ていた。

沙羅もメイクをしている。
いわゆる、ギャルの一歩手前って感じ。

「で、何で呼び出し?」
「璃昂ちゃん。桜子に呼び出しくらったら、あたしに言って」
「え?」
「桜子。谷河原桜子。いつも4人組の中心にいる子」


―――4人組?
『今日一緒に帰りましょうよ!』

アイツか…


「どうして?」
「…桜子は、璃昂ちゃんをいじめようとしてる」
「は?」
「前までは、あたしだったんだ…」
「…」
「次は璃昂ちゃん」
「え、でも…」
「いい?呼び出しされたら、絶対連絡して」

そういわれて、赤外線をして別れた。
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