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「拓也…」
あたしは、いつも屋上にいて探していた。



あたしが生きる意味を
あたしを求めてくれる人を
あたしを特別だと思ってくれる人を



~♪


『宛て先 沙羅
件名  元気?
--------------------
最近なかなか会えなくて
ごめんね。


今日は沙羅は用事あるの?


拓也
---------------------』


見つけてくれたのは、拓也だった。


「今日…か」



『宛て先 拓也
件名  うん!
----------------------

今日大丈夫だよ!

沙羅

----------------------』



嘉川拓也<カガワ タクヤ>
39歳、家庭教師。

あたしとの年の差、23歳。

出会いは、中学1年のときだった。


中学生から荒れていたあたしは、不登校になっていた。
まだ普通の中学校に通っていたから、周りから浮きまくっていた。

勉強の遅れを取らないために、あたしには家庭教師がついた。
それが拓也だった。

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