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1日目の放課後。


「江川さんっ!!!お友達になりましょう?」
「江川さんってすっごく可愛いですわよね」
「どこからいらっしゃったの~?」
「今日一緒に帰りましょうよ!」
1番しつこい女子共4人組。
私は大の苦手である。


「ごっごめん…初日だし、先生と話しなきゃダメなんだ」
「…本当にお嬢様なんですの?」
「江川家のご令嬢なんでしょう?」

話し方が変、とでも言いたそうな顔である。

当たり前だ。
私は私が思うように生活するんだ。


「それじゃあ…」


私は逃げるように教室を去った。






「本当は普通の庶民なんじゃないの?」
「そうよね…きっとそうよ」
「信様とも普通に話していたし」
「庶民は庶民らしく、生きていただきましょうか」



こんな会話をしているとは、知らずに。
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