同じ空の下で
真鈴との時間を振り返ってみると、確かにおかしな事がたくさんあったような気がした。でもなんとなくそう思うだけで、いやむしろそう思わなければ悔しいだけで、今はもう何もかもがどうでもいいんだ。好きにしてくれ、と脱力した。
僕の、真鈴に対する想いはどうなったんだろう。どこへ行ってしまったんだろう。そんなもの、行き着く先なんて無いんだ。生まれてこなければよかったに違いない。
「じゃあ、僕をここへ連れて来たあの子供たちも、お前たちの仲間なのか?」
僕は半ば投げやりになって尋ねた。
「そんなの、知らないわよ。真鈴が残したヒントで来たんじゃなかったの?」
……どういうことだ?
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