Endless Nightmare             ~連続する悪夢L.ver~
彼女の手をそっと床におく。


居間を出ると、忌々しい男の手から包丁を抜き取った。

男の手は固く握られてはいたが、まだ固まっていない血に滑り、容易に抜き取る事ができた。



大きく見開かれた目が天井を凝視している。


その目を見て、浩一は引っかかりを覚えた。


この目……、見たことがある?


そういえば、この家に踏み込んだ時に言ってなかったか?


『彼氏のおでましか』、と。
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