Endless Nightmare             ~連続する悪夢L.ver~
「そんな事を……、そんな事を言うためにわざわざこんな場所に呼んだんですか?」


そうじゃない、君に告白する為に呼んだんだ。


「あぁ、こういう事はハッキリ言った方が良いと思ってね」


「新庄先輩がこんなに酷い人だと思いませんでした。わざわざ人の誕生日に呼び出してそんな事を言うなんて」


今すぐ抱きしめたい。


今すぐ愛していると言いたい。


「あぁ、あわよくばって思ってたんだけど、最近彼女に気付かれそうになってね」


嘘なんだ、遥。


僕には君しかいない。


「二股かけようとしてたんですか? その前に言って貰えて良かったわ」


彼女は、一切俯かず浩一を睨み続ける。


「わかりました。サークルも止めます。今後一切アナタには近づきません」


あぁ、それでいい。


それでいいんだ。


これで、彼女の命も救われて、お互い平穏に暮らせるんだ。
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