真冬のひまわり
第一章:「目の前の暗闇に乾杯」

硝子が割れたぱちんとはじけた

「別れよう」


余りにも唐突に
あっけなくやってきた終わりに

あたしは何も言い返せなくて
ただただ呆然としたまま


物言わぬ液晶画面を見つめていた


なんで?
どうして?
あたしの、何がいけなかったの?


慌てる心とは裏腹に
震える指先は冷静で

「そっか」

今にも壊れそうな魂の
振り絞るような想いを
たった三文字に変えた



―――「送信」



あたしの恋が
ぱちんと弾けて、終わった
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