真冬のひまわり
とは言っても
一目惚れとかそんな
運命的なものでも
乙女チックなものでもなくて
毎朝乗る電車の中で
たまたま同じ車両に乗り合わせた、
ただそれだけのことだった。
満員電車にしばらく揺られること数分。
私の前に座っていた人が
人の波にもまれながら降りるやいなや
隣のおばさんも真っ青な勢いで、
私はその席を手に入れた。
正直、私は他人に関心がない。
人の名前を聞いた傍から忘れるなんてしょっちゅうである。
第一、満員電車で運良く席にありつけようものなら、一心不乱に足りない睡眠をとる私が、
電車の中で周りを見渡すなんて、普段ならありえないことだった。
にも関わらず、眠りに落ちる前に
ふと扉側に目を向けたのは、
そして目を向けた先に
おもいっきり負のオーラを醸し出している
私と同じ制服をまとった
少年がもたれていたのは、
はたして偶然か、
否か―――――。
一目惚れとかそんな
運命的なものでも
乙女チックなものでもなくて
毎朝乗る電車の中で
たまたま同じ車両に乗り合わせた、
ただそれだけのことだった。
満員電車にしばらく揺られること数分。
私の前に座っていた人が
人の波にもまれながら降りるやいなや
隣のおばさんも真っ青な勢いで、
私はその席を手に入れた。
正直、私は他人に関心がない。
人の名前を聞いた傍から忘れるなんてしょっちゅうである。
第一、満員電車で運良く席にありつけようものなら、一心不乱に足りない睡眠をとる私が、
電車の中で周りを見渡すなんて、普段ならありえないことだった。
にも関わらず、眠りに落ちる前に
ふと扉側に目を向けたのは、
そして目を向けた先に
おもいっきり負のオーラを醸し出している
私と同じ制服をまとった
少年がもたれていたのは、
はたして偶然か、
否か―――――。