二藍蝶
でも、それは無理だって
ちゃんと分かってる。

幾ら、愛していても
芳野は母だけのもので
私の本当のお父さん
かもしれない・・・?

叶うことは無い。

だったら、せめて

芳野以上に、愛する人に
出会いたい。

そして、愛されたい。

それは、カイリという名前
の貴方じゃない。

茉優と、お昼ご飯に
パスタ料理を食べた後
デザートを食べる。

私のスプーンが止まる。

「アイ、まだ気にしてるの
 カイリのこと?」

「ううん、違うよ・・・」
< 128 / 918 >

この作品をシェア

pagetop