二藍蝶
思い出して、笑う茉優。

「ヒロ、もしかして
 初めての人が
 彼だったの?」

「まさか、違うよ
 あんな遊び人が
 初めての相手だなんて・・・
 もし、そうなら最悪だよ

 いい意味でも悪い意味でもね

 私もアイに聞くけど
 貴女、男性との経験・・・
 ないでしょう?」

私は、顔を赤らめて
頷いた。

「なら、絶対、カイリには 
 近づかないこと・・・
 あんなに綺麗な男に抱かれて
 夢を魅さされた挙句に
 捨てられたら・・・」

「近寄らないよ
 
 私は彼には
 逢いに行かない」

傷つくだけの

恋はいらない・・・
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