二藍蝶
年配の、そのかっこいい女性
は私の頬に手を翳して、私を
見定める。

「本当、ゾクゾクするくらい
 ヒイロに似てるわね
 
 あなた、モデルになる気は
 無いの?

 興味があるなら、今すぐ
 モデルスクールに入る
 手続きを済ませない
 
 あなたなら、大歓迎だわ
 どう、やってみない?」

「えっ・・・?」

「アイ、一緒に
 トップモデル、目指そうよ」

私は、母の写真を見上げた。

私は、きっと
こんなに綺麗に微笑む事は
できないだろう・・・

私には、モデルなんてできない

「私には・・・」
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