二藍蝶

彼の仕種†藍

冷房の利いた部屋

無防備に眠る妹達

そんな中、私は一晩中
眠っては醒める、そんな
浅い眠りを繰り返して
今、やっと朝を迎えた。

眠る妹達の体をカーテンの
隙間から、もれた朝の光が
優しく包む。

その眩い光に
私は、瞼を閉じた。

どうして、私

眠れなかったの・・・?

それは、何故だか分からない
けれど、興奮にも似た感情が
私の中に沸き立って
私の心を捉え、支配する。

胸騒ぎ・・・

本当は、分からないなんて
嘘だよ。

私は、その原因をちゃんと
知ってる。
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